火葬後の遺骨を自宅に置いているものの、納める場所が決まらない。お墓を探している途中だったり、家族の希望がまとまらなかったりすると、どこへ相談すればよいか迷いますよね。一時的な預け先と、最終的な供養先は分けて考えられます。
カワサキノオトのライター、みさママです。川崎市には、焼骨を一時的に預かる緑ヶ丘霊堂があります。この記事では、市の施設の利用確認から、家族で話しておきたい希望、民間へ供養方法を相談するときの準備まで順にお伝えします。

大事な遺骨だからこそ、迷いますよね
自宅にある遺骨が、どこから来たものか確かめる
納め先を探す前に、遺骨が自宅にある経緯を確かめておきましょう。火葬後からずっと保管しているのか、お墓や納骨堂から引き取ったのかで、相談時に伝える内容が変わります。親族から受け取った場合は、そのときの書類も一緒に探してみてください。
故人の名前、火葬した時期、これまで納めていた場所が分かると、施設へ状況を説明しやすくなります。分からない部分は、無理に埋めなくて構いません。「いつから自宅にあるか」「誰から受け取ったか」など、分かる範囲をメモに残しておくと話が進めやすいですよ。
一時預かりと最終的な供養先を分けて考える
いま必要なのが、納め先が決まるまでの預け場所なのか、今後の供養を任せる場所なのかで、調べる施設が変わります。名称に「納骨堂」とあっても、利用目的や契約内容は同じとは限りません。一時預かりと最終的な供養は別と考えると、相談先を選びやすくなります。
- 一時的に預けたい
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お墓を探している間などに預ける方法です。利用期間と、引き取る際の手続きを確かめます。
- 今後の納め先を決めたい
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お墓や納骨堂などについて、管理の仕組み、お参りの方法、将来の遺骨の扱いを比べます。
- 納骨以外の供養も考えたい
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手元供養や海洋散骨などを含め、故人と家族の希望に合う方法を相談します。
まだ方法を決められない段階なら、候補の説明を聞くところから始められます。預け先を確保したからといって、最終的な供養方法まで決まったわけではありません。保管の問題と、どのように供養したいかという気持ちを、ひとつの申込みで済ませようとしなくてもよいのです。
川崎市の緑ヶ丘霊堂は、お墓が見つかるまでの預け先
緑ヶ丘霊堂は、お墓が見つかるまで焼骨を一時的に預かる川崎市の施設です。公式案内では、川崎市内に住所があり、遺骨の祭祀を主宰する方を利用対象としています。祭祀の主宰者とは、故人の供養を中心となって担う方のことで、住所だけで利用が決まるわけではありません。
施設は高津区下作延1241にあり、問い合わせ先は川崎市霊園事務所、電話044-811-0013です。預けた遺骨に直接対面することはできませんが、正面祭壇でお参りできます。骨壺を前にしてお参りしたい方は、この違いも含めて利用を考えてみてください。
霊堂の申込みでは、書類と引取り時の手続きも見る
緑ヶ丘霊堂の令和7年10月改訂の案内では、本籍記載の住民票、埋火葬許可証または改葬許可証などが必要です。使用料は遺骨1体につき32,590円とされています。住民票の発行時期や持参方法にも指定があるため、申込み前に最新の利用案内を確かめましょう。
同案内の預け入れ受付は午前9時から午後4時までで、年末年始は休みです。利用期間は20年で更新の手続きがありますが、永久的な供養を任せる制度とは異なります。将来の引取りには事前連絡などが必要なので、預けるときに出口まで見ておくと無理がありません。
市営墓地の募集と、合葬後の遺骨の扱いを確かめる
最終的な納め先として市営墓地を考える場合は、霊堂への預け入れとは別に募集情報を確かめます。合葬型墓所を希望する場合も、墓地募集への応募が必要です。霊堂を利用すれば自動的に墓所が決まるわけではないため、その時点の募集対象や受付期間を見てください。
緑ヶ丘霊園の合葬型墓所は、多くの遺骨を一緒に納める直接合葬方式です。市の説明では、一度埋蔵した遺骨は後から取り出せないとされています。別のお墓へ移したい気持ちが残っている場合や、一部を手元に残したい場合は、申込みを決める前に家族で話し合っておきましょう。
家族で話すときは、残したい遺骨とお参りの希望から
家族の希望がまとまらないときは、供養方法の名前だけで選ぼうとせず、何を残したいかから話すと違いが見えやすくなります。故人が残した希望があるか、お参りする場所がほしいか、遺骨の一部を手元に置きたいかなど、気持ちに関わる部分を書き出してみましょう。
- 故人が希望していた供養方法があるか
- 家族がお参りできる場所を残したいか
- 遺骨の一部を手元に残したい人がいるか
- 将来の管理や費用を誰が担うか
一部を残す場合も、受入先が必要とする書類や、分ける時期を事前に相談してください。全量を合葬した後や散骨した後に、必要な分だけ取り戻せるとは考えないほうがよいでしょう。気持ちが違う家族がいるなら、その理由も伝えたうえで説明を聞くところから始められます。
供養方法が決まらないときは、希望を持って民間へ相談する
一時的な預け先ではなく、今後どのように供養するかで迷っている場合は、民間の相談窓口も候補になります。「みんなの海洋散骨」の公式案内では、お墓以外の方法も含め、希望に合わせた供養の相談を受けています。家族と一緒に相談することも案内されています。
相談では、遺骨が自宅にある経緯、手元の許可証、希望する供養方法、家族の意向を伝えると話しやすくなります。まだ決まっていない点も、そのまま伝えて構いません。川崎市内の納骨先を探したい場合や、一時預かりだけを希望する場合は、対応できるかを個別に尋ねてください。
こちらは供養方法を相談するための窓口で、緑ヶ丘霊堂や市営墓地の申込み先ではありません。相談前に許可証等の所在を確かめ、家族でまだ合意できていない希望もメモしておきましょう。提案を聞いた後に持ち帰って話し合う余地を残しておくと、納得して検討しやすくなります。
遺骨の受渡し方法と追加費用は、申込み前に聞く
供養方法の相談と、遺骨の引取りや輸送の手配は分けて確かめたいところです。公式の相談案内だけでは、自宅での引取りや受渡しの条件までは分かりません。持参するのか、別の方法を使えるのか、誰が受け取るのかを聞き、案内を受ける前に遺骨を送らないようにしましょう。
費用は、供養そのものの料金に何が含まれるかを見てください。輸送、遺骨の状態に応じた対応、希望する供養品などについて、別料金があるかを尋ねます。対応内容はサービスごとに異なるため、必要な作業と総額、追加費用が生じる条件を説明してもらってから申込みを考えましょう。
許可証が見つからない場合は、発行元と受入先へ相談する
書類が見つからないときは、まず骨壺の木箱や葬儀関係の書類を保管した場所を探してみてください。見つからなければ、何の許可証が不足しているかを受入先へ説明し、発行元にも対応を確かめます。書類の種類や経緯によって扱いが変わるため、一律に再発行できるとは言えません。
川崎市は、墓地等に納めてある遺骨を別の墓地や納骨堂へ移す場合、現在の所在地の市区町村で改葬許可を受けると案内しています。火葬後から自宅にある遺骨と、お墓から移す遺骨を同じ手続きで考えないようにしましょう。過去の納骨先がある場合は、その管理者にも経緯を確かめてください。
納め先を決める前に、今日できる準備を進める
納め先をすぐに決められなくても、遺骨の経緯や書類を確かめる準備は進められます。施設の利用条件を知るだけでも、家族で話す材料が増えますよ。自宅での保管に困っている場合と、最終的な供養方法に迷っている場合では、問い合わせで聞きたい内容を分けておくと伝えやすくなります。
火葬後の保管状況や過去の納骨先を、分かる範囲でメモします。
一時預かりが必要か、最終的な供養先を探したいかを話します。
市の施設には利用手続きを、民間の窓口には希望する供養への対応を確かめます。
一時的に預ける場合も、最終的な供養を決める場合も、申込み前に家族の希望と施設の条件を照らし合わせてみてください。特に、後から遺骨を取り出せない方法は、決める前の話し合いが欠かせません。分からない点を残したまま進めず、説明を聞いてから持ち帰る時間も取っておきましょう。













